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良性のシコリの一つで高頻度でみられます。乳管が袋状にふくらんで、中に液体が溜まった状態のことです。 乳腺症の一症状で丸く、境界明瞭で可動性があるように触れます。疼痛や圧痛を有することがあり、本来は柔らかいのに液体が緊満すると固くなることがあります。
女性ホルモンの影響で、とくに生理前に圧痛や硬結などの症状がでる場合があります。良性や悪性の腫瘤は境界が明瞭ですが、乳腺症ははっきりとした境界を持ちません。
病気ではないためとくに治療は不要ですが、痛みが強い場合は乳腺外科を受診してください。
乳腺とその周辺にある線維部分が増えて、硬いシコリになったものです。良性の腫瘍のひとつで、がん化することはありません。触診上は丸く境界明瞭で、弾性があり、可動性に富んでいます。この腫瘤は10代以後、20~30歳代の女性に多く発症します。
乳管の拡張を生じる原因はいくつかありますが、大きく分けると乳腺の分泌過剰などの機能的異常に伴うもの、乳管周囲の炎症に伴うもの、そして乳頭腫や乳がんなどの腫瘍からの出血が原因になっているものとがあります。多くは無症状ですが茶褐色、あるいは血液が混じっている場合は要注意です。
イメージ的にはバターの様な半固形の印象で、分泌物の中の水分が吸収され内容の脂肪分などが濃縮し袋状にたまった状態をいいます。通常ののう胞では真っ黒に写るのですが、濃縮のう胞では内部がグレーに見えたり、内部に何らかの物質が見えたりします。
乳管内に乳頭状の構造をもった良性疾患です。高率で乳腺症に合併するので、年齢的な要因も関係している可能性があります。多くの例で乳頭分泌が自覚症状となります。分泌物は茶褐色ないし赤い血性のものです。乳頭腫そのものががん化するとは考えられていませんが、将来乳がんを発症するリスクが高い病変として注意を要します。最近では乳がん検診の際に超音波で腫瘤として発見されることも多くなってきました。
”腫瘤”は、いわゆる”しこり”で、この中には腫瘍はもちろん、乳腺症や乳腺炎の硬結や切除後の瘢痕などの病変も含みます。”腫瘍”は、ある細胞が「自律性」(つまり勝手)に無制限の分裂、増殖をなし、量的に増大するもののことを言います。腫瘍の中でも、浸潤性に増殖し転移するなど悪性を示すもののこと悪性腫瘍といい、一方、ゆっくり増大し、転移や浸潤を来さない腫瘍を良性腫瘍といいます。
乳腺にあるカルシウム沈着物のこと。乳がんの早期サインとして見つかる悪性の石灰化と、皮膚や血管などがふるくなってできた良性の石灰化があります。石灰化の7割以上が良性です。
腫瘤としての境界や濃度をもたず、左右非対称に描出されているものをいいます。
腫瘤としての境界や濃度をもち、非対称に描出されているものをいいます。良性、悪性両方で見られます。
反対側と比較して、乳房組織の体積や濃度などに左右差が生じるものをいいます。